【ピクミン4】の感想

ゲーム
発売日2023年7月21日
プレイハードswitch
プレイ時間約30時間
プレイ動画これ
公式サイトここ
お気に入り度ピクミン集大成★★★★☆
2Pバトルでビンゴバトル実装してくれれば★5

◆前置き 購入に至った経緯など

ピクミンと聞いて知らない人はもう多くないだろう。ゲームキューブで第1作が発売されて続いているシリーズで、もう20年ほどの歴史を持つタイトルだ。当時小学生だった。死にたくなる。当時は「運ぶ戦う増えるそして食べられる」のフレーズが流行っていて、存在を認識していたがプレイしたことはなかった。大人になってからGCの1を買ってプレイし、Switchで発売されたピクミン3デラックスをプレイ。4が出る前にSwitch版リマスターで1と2がいきなり配信されたので2をプレイすることができた。ゲームキューブ発売当時からプレイしてる人ほどシリーズに思い入れはないが、ゲーム性が同じようなゲームは他に存在せず、プレイしてて普通に面白いので購入することにした
公式サイトから引用。このころに戻りたい。

◆どんなゲーム?

詳細不明の惑星に遭難(ピクミンのお約束展開)してしまった人達を救出するため、レスキュー隊が出動する。しかし、レスキュー隊も惑星へ不時着し二次遭難してしまう。主人公は当初の目的であった遭難者の救助、さらに惑星を無事脱出するために散り散りになってしまった仲間の捜索と宇宙船の改修のために、犬畜生救助犬オッチンと奴隷謎の生き物であるピクミンを引き連れて惑星を探索していく。というのが話の流れ。
ピクミンと呼ばれる不思議な生物を従え、箱庭型のフィールドを探索して遭難者を救助したり、オタカラを集めたりするゲーム。ピクミンを直接操作するのではなく、ピクミンを投げたり突撃させたりといった指示を出して行動させる。指示を出してピクミンを戦わせたり、ギミックを解いたり、物を運ばせていくといったことができる。
それらを通して実際にゲーム内では遭難者の救助、オタカラの運搬を行う。遭難者はフィールドに点在するダンジョンに隠れており、ギミック等を解きながらダンジョンを攻略していくことで救助できる。また、ダンジョン内やフィールドにはオタカラが点在しており、これらを回収していくことで宇宙船にパワーが溜まって捜索範囲の拡張や惑星を脱出するための準備を整えることができる。オタカラは現実のアイテムを模したものになっていて、見ていて面白いものもある。
自分が持っているのは黒ですが、当時本当はこの色が欲しかったのを思い出しました
こうした行いの中で、敵である原生生物とピクミンを戦わせることがある。ピクミンは1匹では無力だが、多数で力を合わせれば巨大な原生生物でも倒すことができる。ピクミンは倒した敵の死骸やペレットと呼ばれる実を運ぶことによって無限に増やしていくことができる(連れ歩ける数は制限がある)。ピクミンは脆弱であり、敵に食べられたり溺れたりなどで簡単に命を落としてしまうがいくらでも代わりを用意することができる。
一匹くらいしんでもかまへんねん
他にもいろんな要素があるけれども、全部(ピクミンの種類とか犬畜生オッチンとか諸々)書いたら結構大変なので主だったゲームの内容だけを書くとこんな感じになる。簡単にまとめると、運ぶ戦う増えるそして食べられる、ということである。

◆遊んだ感想・良かった点

・ピクミン全種参戦+新種

上記で説明を省いたばかりだが、ピクミンには種類がある。1から登場する赤青黄、2で登場する紫白、3で登場する岩羽、そして4から加わる氷光。ピクミンはその種類によって火に強い、高く飛ぶなどの特性があり、特性を利用していくことで有利にゲームを攻略していくことができる
赤青黄はシリーズ全てを通して登場するが、紫と白については初登場した2の続編である3の本編には登場しなかった(2P対戦モードで使うことができる)。なので、4ではどの種類のピクミンがリストラされてしまうのかと不安で夜しか寝れなかった。
しかしながら、今作では上記で挙げた過去作登場ピクミンは漏れなく本編に参戦。さらに追加で新しい種類のピクミンが使用可能になり、攻略の幅が広がった。ただ流石に8種類も同時に扱うのは操作性も複雑になるからか、1度に連れ歩けるピクミンの種類は3種類までとなっている。一度の探索で全種類満遍なく活躍させることは無いから、攻略に支障はない。

・救助犬オッチンによる新アクションがすごい

今作はピクミンだけでなく、共に探索する救助犬オッチンにも指示を出すことができる。投げることは出来ないが、ピクミンと同様に突進したり物を運んだりすることができる他、背中に乗って移動することができる。
まずこの背中に乗って移動する機能が便利すぎる。このアクションを行うと主人公が背中に乗るだけでなく、隊列にいる全てのピクミンが背中に引っ付いて一体となって移動できる。従来のピクミンでは隊列を率いて移動するのが基本であり、その移動の最中で後方のピクミンが逸れたり、溺れたり、敵に食われたりするなど事故がよく発生していた。そういった事故を全て防ぐことができる。
画像のピクミンは水が平気な種類なんですけどね
また、背中に乗っている状態で敵に突撃をすると隊列のピクミンが一斉に飛びかかり、敵に引っ付く。従来の突撃より隙がなく瞬時に敵を殲滅することができる。便利すぎてヌルゲーと化してしまっているといっても過言では無いだろう。実際、1、2に比べると3以降は難易度が易化している。
ケツにとびかかって瞬殺する図。
上記で挙げた以外にもオッチンが出来ることは様々あり、スキル強化で能力を向上させていくことができる。強化に必要なポイントは遭難者を救助するたびに増えていくので、助けるたびに出来ることが増えていくというモチベーションにもなる。

・オリマーを操作するモードが面白い

このゲームの遭難者には1〜2で主人公だったオリマーも含まれている。なんやかんや進めていくことで救助すると、過去の追体験という形で惑星に着いてから遭難するまでのオリマーの冒険をプレイすることができる
その内容は15日経過するまでに宇宙船のパーツを回収していくという内容。まるでピクミン1のようなゲーム性になっていて、限られた時間の中で効率よく行動していかなければならないという緊張感を味わうことができる。本編とは無関係とはいえ、とてもオマケで済まされる内容量では無い。クリアにはそこそこの時間を要する。

・タワーディフェンス要素が楽しめる

今までのピクミンでは昼から行動し、時間経過で夕方になって、夜になったら強制終了という流れであった。ピクミンに登場する原生生物は基本的に夜行性であり、夜になると活発になるのでとても危なくなるからである。また、ピクミンも夜は行動したがらない。
しかし、今作では夜を探索しなければならないという動機が発生する。遭難者の中に全身が葉っぱに覆われるという謎の病に侵されている者がおり、正常な状態に戻すにはあるエキスが必要になる。そしてそのエキスは夜にしか採取することができないということで、大変危険な夜に探索しなければならなくなってしまう。
そして夜、そのエキスを採取することのできる「ヒカリヅカ」にはヒカリピクミンが棲息しており、夜になって猛り狂う原生生物からヒカリヅカを守るためにヒカリピクミンと共に立ち向かっていく。これがいわゆるタワーディフェンス系のゲームになっていて、ヒカリヅカを攻撃してくる原生生物から一定時間守りきるか、敵を全て殲滅することでクリアとなる。敵が迫ってくるなか考えて行動しなければならないという緊張感が面白い。とは言いつつもピクミン4でこの要素の部分だけまだ完クリアしていない。

・ダンドリ″チャレンジ″にハマった

チャレンジと強調しているのは、ダンドリ〇〇という名前で他にダンドリバトルというものがあるので区別するため。ダンドリバトルではなく、ダンドリチャレンジが非常に好みのモードだった。
ダンドリチャレンジとは、数分間という時間制限の中で限られたピクミンを率いて、フロア内のアイテムを効率よく回収していくというモード。もともとピクミンをプレイしたのは1が最初で、30日間という時間制限がある中で効率よく行動していかなければならないというゲームデザインがかなり好みだった。そしてこのダンドリチャレンジはそのゲーム性を凝縮したようなものだ。
なんだこのオッサン!?
敵やアイテム、ピクミンの位置は固定なので余計な運要素に左右されることは無い。正真正銘自分の″ダンドリ″が試される。失敗すればすぐやり直すことができるので、ああでもないこうでもないと色々試行錯誤しながら最善手を考えていくのが非常に楽しく、うまくいった時はとても気持ちが良かった。
ちなみにダンドリバトルはなぜハマらなかったのかというと、瞬間瞬間でアイテムがポップして早く回収しにいけと都度急かされるようなゲーム性があまり好みではなかった。今作では2Pバトルもこのダンドリバトルなのだが、一緒に遊ぶ相方もこのダンドリバトルにはハマらなかったようで、3のビンゴバトルで一生遊んでいる。

◆遊んだ感想・残念だった点

・序盤がわりと苦痛だった

まず隊列のピクミンの数。今までのピクミンでは100匹まで連れて歩くことができたが、このピクミン4では最初の段階では10匹までしか連れて歩くことができない。10匹では大型の敵を倒すのも結構苦労するし、大きい物を運ぶことも出来ない。隊列のピクミンを増やすには「ガーリップ」と呼ばれる玉ねぎのような球根のようなものを集めなければならないが、フィールドに限られた数しか存在しない上に10匹ずつしか増えない。
この段階では連れ歩けるのは40匹。控えは100匹以上いるのに
そしてオッチンも最初は能力を制限されている。特に印象的なのは、泳げないことである。あれだけ各メディアで大々的にオッチンは泳げる!と宣伝されていたので、ウキウキ気分でオッチンを突撃させたら溺れてしまった。これには驚いて画面の前で「ファッ!?」と喘いでしまった。後々解放される能力に比べて、特に最序盤は出来る事が少ない。
聞いてねえぞ
以上の2点から、最序盤のプレイは苦痛だった。特に前作までプレイして出来ていたこと(ピクミンの匹数)が制限されるのはストレス以外の何者でもない。どうしてそのような制限が生まれたのか合理的な理由もゲーム内では説明されないので、仕様として納得するしかなかった。非常にモヤモヤしている。

・ダンジョンが怠い

2で登場した地下ダンジョンがこの度復活した。各フィールドに入り口が点在しており、今回は遭難者の捜索をするために下層を目指して攻略していくという要素だ。しかし、自分はこのダンジョンの要素があまり好きではない。
まず、この地下ダンジョンの中では時間制限の概念が存在しない。よって、じっくりゆっくり考えながら進めるわけだが…上述したようにもともと時間制限の中でのやりくりを楽しみにしていたので、時間制限が無くなるというのは緊張感がなくなって物足りないと感じている
地上ではあった左上のメーターがなくなっている
また、一つのダンジョンをクリアするのに長い時間を要し、しんどく感じる。時間がかかるのはダンジョンの外でも同じなのだが、このダンジョンでは特に時間が長いと感じさせる要素が多いと思っている。
時間が長いと感じさせる要素の1つは、時間制限ないのでフィールドを探索し放題である事。これによって、探索に時間をかけようと思えばいくらでもかけることが出来るし、アイテムも時間をかけて探すことが前提となっているようなものもある。フロア1つを隅々まで探索するとそれなりに時間がかかる。
次の要素は複数の階層で構成されている事。単純に探索に時間のかかるフロアが複数あるので、全フロア攻略にはかなりの時間が必要。また、基本的には一度始めれば最後まで通しでやらなければいけないので疲れる。そしてその進捗が◯階層というように具体的な数値で把握できてしまうので、まだ◯階層か…という疲労感、あと何階層あるのかという先の見えない絶望感のダブルパンチを喰らうので精神的に辛い。
13階で60%だから…20階以上はありそうだな!はあ
以上の理由からこのダンジョンはあまり好きではない。1番最初に2のリマスターをプレイしたと書いたが、ルーイ失踪後のダンジョンが怠いので途中でプレイを放棄している。

◆全体を通した雑感

3に比べると様々な要素が加わって、ボリュームも増えたので非常に面白かった。しかし、地下洞窟ダンジョンのようなものはできればもうやりたくない。まあ某ゲームの100階ダンジョンと比べたら楽だったが…。ピクミン自体がまあまあ複雑なゲームなので、前作から馴染みがないと今作はあまりに要素が多いのでごちゃごちゃしてしまうかもしれない。全て効率よく出来る自信がなければ、全クリアは諦めた方が良い。
拠点をパッと見ただけでもできることたくさん

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