発売日 | 2023年9月28日 |
プレイハード | PS5 |
プレイ時間 | 約25時間 |
プレイ動画 | これ |
公式サイト | ここ |
お気に入り度 | 最高に気持ちいい★★★★★ |
◆前置き 購入に至った経緯など
イースシリーズはⅧとⅨをプレイしており、どちらも爽快なアクションで物凄く面白かった。自分が他のアクションゲーにストレスを感じてしまうのはこのイースのせいなのではないかと疑うほどだ。そのイースの最新作が出るとなれば購入しなければならないだろう。
しかし情報を追ってみると、ⅧやⅨでのバトルシステムとは大きく異なっており、ストーリーの時系列もかなり主人公アドルの冒険のかなり序盤の話になっているという。正直この新しいイースは馴染めるのかな?と不安だったので期待しすぎないようにしていた。そしてこの不安は杞憂に終わる。一緒に買ったFate/サムライメイデンレムナントがとても辛くなるくらい面白い。
◆どんなゲーム?
このイースシリーズは、主人公アドル・クリスティンの冒険譚を追体験するという形で進んでいく。シリーズ全体を通してアドルの過去の体験であるという点は共通しているが、時系列的な順番は連続していない。今回はⅠ、Ⅱの冒険が終わった後にⅣの冒険へ突入するまでの間の話らしい。直前のⅨは時系列的にも1番新しいらしいが、これよりも遥か前の出来事になっている。ややこしいが故に、ナンバリング10作目であるにも関わらず完全に独立したストーリーとなっている。
ストーリーは序盤の展開ですらネタバレになりそうなので、かなり端折って簡単にまとめると、
・貝殻から聞こえる謎の声の主の捜索
・アドルとカージャを繋ぐ枷を外す
・事件の解決
これを目的に海域を冒険する。
アドルは枷を外さない限り、この地を離れることはできない。この3つは独立した事象ではなく、関わり合っている(ように見える)ので枷を外すためにもこれらを解決していかなければいけないというのが枷以外の目的に対する動機づけになっている。じゃないと、アドルは関係ないんだから無視してさっさと次の冒険の地へ向かえば良いじゃん!ってなっちゃうもんね。
船を操作するパートと島を冒険するパートがある。船を操作するパートでは海を船で渡り、海域に点在する島へ上陸する。船同士のバトル「海戦」も行う。大砲でドンパチしあう。
島に上陸した後はキャラクターを操作する3Dアクションゲームが始まる。操作は主人公のアドルとヒロインのカージャのどちらかを操作する「ソロモード」と2人を同時に操作する「コンビモード」がある。敵との戦いではこの「コンビモード」が非常に強力で、このモードで使用できるカウンター攻撃を上手く使っていくことが攻略のコツになっている。「ソロモード」では素早い移動と攻撃が可能なので、雑魚戦やフィールドの移動は基本的こちらで行う。
◆遊んだ感想・良かった点
・爽快感のあるアクション
Ⅷ、Ⅸのシリーズと比べるとアクションの仕様がかなり変わっており、操作できるキャラ数も減っていたので楽しめるか不安だった。しかし実際に触ってみればかなり面白いものだった。
移動はわりと素早いので、サクサク前へ進んでいく事ができる。道中に現れる雑魚敵はソロモードのスキルを使えば蹴散らす事ができる。前進して攻撃するスキルと周囲一帯に攻撃するスキルを連続で使うことによって、複数の敵に突撃しながらも囲まれることなく蹂躙していく事ができた。面白いくらい敵がぶっ飛ぶので気持ちがいい。
ボス戦はまた違ったアクションの楽しみ方になっている。ボスはソロモードの攻撃で怯まず、ダメージを弾くバリアに守られている。まずはこのバリアを剥がさなければならず、そのために「コンビモード」を使用する必要がある。これがまた気持ちがいい。
コンビモードではガードができる。敵の攻撃をタイミングよくガードで弾くことによって強力なカウンター攻撃を放ち、バリアを削る事ができる。演出が派手で気持ちがいい。そしてカウンターを決めることによってリベンジゲージが溜まり、次に放つスキルのダメージの倍率が変化する。ガードを削り切ったところに強烈な一撃を叩き込む事ができる。
ジャストガード等を成功させたり、ボスにトドメを刺したりする時に再生される特殊な演出も見ていて楽しい。雑魚敵に対してはスキルを派手に使う汎用性のある演出になっているが、ボス戦で再生されるものはボスによって演出が異なる。3Dアニメのワンシーンを見てるような臨場感がある。
・カージャがかわいい
ヒロインが非常に魅力的なキャラクターだった。まず見た目のビジュアル。正直イラストの方ではいまいちピンと来なかったが、3Dモデルの方はかなり好みだった。とてもかわいい。
バルタ水軍の統領の娘であり、海賊姫と呼ばれられて恐れられている。大きな尻斧を振り回して暴れ回る男勝りな性格をしている。とんでもねえやつをヒロインにしたもんだ。
アドルと枷をかけられた時はかなりツンツンしていたが、なんやかんやあって「盾の兄弟」という正式なパートナー関係となる。物語を進めていくにつれて互いの実力を認め、背中を預ける関係性。それから、人間的な面でも信頼し合う関係性。物語にが進むにつれて変化していく2人の関係性がカージャというキャラクターの魅力を引き出している。
・奪還戦がたのしい
船で海上を進んでいくと、敵に占拠された島を発見する事がある。その島に近づく事で、島を敵から解放する「奪還戦」が始まる。海上戦で敵の船団を殲滅し、島へ乗り込んで敵の本体を叩く。
海上戦は正直あまり好きじゃない。楽しかったのは島へ乗り込んだ後の話になる。島へ乗り込んだ後は一本道になっているダンジョンで敵を薙ぎ倒しながら進んでいく、タイムアタック的なものになっている。上述したように陸上はサクサク進められるしアクションもとても楽しかったので、最短タイムを突き詰めていくのがとても楽しかった。
海上戦での実績やクリアタイムによってリザルトでランク評価がでる。いいリザルトが出ればそれ自体の達成感も得られるし、初回達成時にはアイテムを得ることが出来るのでモチベーションにも繋がる。
◆遊んだ感想・残念だった点
・船パートがしんどい
陸上パートに比べると、船での移動はかなりテンポが悪く感じる。広大な海域を移動するのだが、それに対して通常の移動速度はかなりゆっくり。移動がとてもしんどい。
だがこれは、今よく考えてみればちゃんと練られてあえてそうされた仕様なのかもしれない。というのも、広大な海域で迷わないように次の陸へスムーズに行けるように誘導している工夫なのではないかと思ったからだ。
海上では風が吹いている箇所があって、その上では移動スピードが上がる。それが線上になっていて、だいたいが島と島の間を繋ぐような筋になっている。海上はとても広いので迷いやすい。この移動の仕様は、きっと迷わないように誘導する仕組みになっていたのだ。よく考えたらそんな気がしてきた。
それでも海上戦はつまらないので残念だった点のままにしておきます。
◆全体を通した雑感
神ゲー。買って良かった。
システムやら操作キャラやで不安だった分、面白かった体験の感動がより強まった気がする。また、ヒロインのカージャ自身も好きになれるかどうかかなり不安だったが、彼女は最高のヒロインだった。アドルは冒険家なので、その都合上シリーズ通して全て最後には「別れ」が描かれるのだが、お別れしたくなかった。アドルくんもうカージャとくっつけよ。他の男がカージャと結ばれるなんて想像したくねえよ。
そしてアドルは次の冒険の地、「セルセタの樹海」へ向かうところでこのゲームは終わる。このセルセタの樹海での冒険は過去にすでにゲームになっていて、PS4版を持っているのだが積んでしまっている。積んでいる間にPSplusのカタログにも追加されてしまった。いよいよやらなきゃならないか…。後日メモワールフェルガナの誓いとオリジンも積みました。
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