◆前置き・購入に至った経緯など
執筆日時点(2023年)の2年前にセールで安くなっていたのを、Twitter(現X)のフォロワーに勧められて買ったのだった(はず)。当時、こういう厨二病漂うコンテンツは毛嫌いしていたので手を出していなかったのだが、プレイした人達の評価が高かったり、そもそもセールで安かったり、スマブラに参戦したりしていたので思い切って購入した。結果、先入観で手を出さないのはもったいないなと考えを改めるきっかけになった一作。
といっても、ストーリーのプレイ時間がかなり長時間になることから、購入してから【アイドルマスタースターリットシーズン】が発売するまでにプレイを終わらせることができなかった。面白いなとは思っていたがアイマスの方にプレイを移行してしまい、その後なんやかんや再開するきっかけがなくて2年くらい放置してしまった。ちなみにアイマスは最高だった。
そして今回、ペルソナ5の新作である【ペルソナ5タクティカ】が発売されると発表されたことがきっかけでいい加減プレイ再開しようと思い、2年前の途中から始めた(2023年7月にクリア)。
◆どういうゲーム?
ペルソナシリーズのナンバリング5作目。といってもストーリーは独立してるから本作からペルソナをプレイする自分も安心してプレイできた。元々は女神転生の外伝シリーズだったらしいが、こっちの方が有名になってしまった?この辺はにわかなのでよくわからない。
ストーリーは大まかにいうと、裏でコソコソ悪いことをしているクソみたいな法で裁くことができない大人を、精神世界に介入することで改心させていくといった感じ。仲間になるキャラクターはだいたいがそういうクソみたいな大人に理不尽な目に遭わされて、ブチギレて能力に目覚める。
主人公には拠点があって、そこから色んな場所へ出掛けて探索していくタイプのRPG。このゲームでは章ごとに行動できる日数制限があり、出掛けた先で行動することによって日数を消費していく。基本的には協力関係を結ぶキャラクターと親交を深めるために消費する。親交を深めることでいろんな恩恵が得られる。そんなこんなで限られた日数までに「パレス」を攻略する準備をする。
「パレス」というのがクソッタレな大人の精神世界が具現化されたようなもので、いわゆるダンジョン。敵が徘徊していたり、様々な謎解き?ギミックがある。このパレスの最奥にある「オタカラ」を奪取することで、パレスの主人を改心させることができる。ダンジョン攻略の目的となる。とはいえいきなり攻略完了まで辿り着くことは出来ず、最奥まで下見をした後に翌日以降オタカラを奪いにいくという手順を踏む必要がある。
敵とのバトルはコマンド選択型。こちら側としては銃撃・近接攻撃のほか使役するペルソナの能力を使って攻撃していく。攻撃技やペルソナには属性があり、相性がある。相性が良い技で攻撃するか、近接攻撃でクリティカルを出すと相手がダウンして行動不能になる上にこちらが再行動可能になる。相手を全員ダウンさせると総攻撃などの特殊行動が可能になる。スマブラの最後の切り札にもなってるアレ。
ゲームの流れとしては、日常パートを繰り返してパレスに挑むという感じ。ストーリーは日が経過すれば勝手に進んでいく。他のサブシナリオら辺の回収については限られた日数でどのように日常パートを過ごすかと、パレスを最短日数で攻略することが重要。攻略記事では無いので具体的なことは記載しません。
◆遊んだ感想・良かった点
・バトルの爽快感
その辺で発生する雑魚敵戦といえば、だいたいのゲームでは繰り返し行われてストレスになる。このゲームでも繰り返し雑魚とは戦うことになるが、戦うことが苦にならないほど気持ちがいい。2度目以降戦う際にストレスにならないよう工夫されていると感じた。
バトルにおいて、ペルソナの弱点耐性については初見ではわからないようになっているが、一度突いた弱点や所持したことのあるペルソナと同じ種類のものの弱点は表示されるようになる(ネットで調べることもできる)。なので2度目以降戦う際は基本有利な状況になる。
弱点を突くことができれば相手はダウンして行動不能になる上、こちら側が再行動できるようになるので、複数敵が現れても連続で弱点を突き続ければ敵にに一切行動させることなく攻撃し続けることができる。そして全員ダウンさせることによって敵全体を攻撃する強力な「総攻撃」が可能になる。総攻撃をすることによって敵が全滅した際は、仕掛けたキャラクターの特殊カットインが演出される。
この敵全員ダウン→総攻撃のテンポの良さ、敵に行動を許さないストレスから解放された戦闘、さらにフィールドで先制攻撃をした際に流れる特殊BGM「Take Over」や総攻撃一掃時のカットイン。全てが合わさって雑魚敵戦でも「気持ちいい」と思える最高のバトルに仕上がっている。ただしSPが枯れやすいので調子に乗って戦うと後々大変。
・ストーリー(最終章付近)
ネタバレを書いてしまわないように簡単に書くと、最終章付近の展開はかなり面白かった。「まさかあいつが!?」「こんなところに伏線が…」「こんな仕掛けアリかよ」 こんな感じで色々驚かされた。本当は色々書きたいけど… とはいえ面白いと感じたのは最終章付近だけ。仲間が全員加入するまでのストーリーは1話完結の仲間加入エピソードだなって感じで特に繋がりも感じず、本筋のストーリーが進んでいるような実感も湧かなかった。悪くいえば退屈。 ロイヤルの追加要素のストーリーもそんなに刺さらんかった。かすみちゃんは可愛い。
・様々なペルソナ
ペルソナとはいわゆる仲間モンスターみたいなもので、基本的に1人1つのペルソナを所有している。しかし主人公のみ特別な素養があり、複数のペルソナを所有することができる。全員ダウンさせた際の特殊行動で新たなペルソナを入手したり、所有している複数のペルソナを合体させることで新たなペルソナを産み出したりすることができる。
自分の好みでいろんなペルソナ作れるので面白かった。同じ種類のペルソナでも元の素材となるペルソナの能力を引き継いでより強力なペルソナにすることができる。逆に手持ちのペルソナを整えておかないと攻略で詰む。
・サウンドとUI
一括りにしちゃったけど、この2つの要素が他のゲームには無いペルソナ5の独特な雰囲気を醸し出していると思うんですよね。かなり記憶に残る。
ボス戦で流れる「Rivers In the Desert」はボス戦のBGMとしては珍しいテンポ、曲調。じっくり考えて行動しろよって雰囲気になる。また、ボーカルのある無しで「第二形態あるんやな」がわかるように(メタい)。前述の項でも記述しているが「Take Over」が雑魚敵戦・総攻撃の爽快感を引き立てる。予告状を出した後に流れる「Life Will Change」でクライマックスに向かっている疾走感。どれもゲームのBGMっていうよりはジャズ?なんですかね。そのせいかかなり独特な雰囲気が醸し出されてる。
画像?ないよ
UIのデザインも独特で、かつ見辛くなっていない。選択した時にガラッと思い切り画面の様子も変わったりして、単なるオシャレでやっているわけではなくちゃんとユーザーのプレイしやすさも考えてデザインされているなと感じる。
サウンドのテイスト、UIのデザインは他のゲームに比べるとかなり独特。ゲームの面白さに直結する要素ではないが、ペルソナ5の世界観に非常にマッチしていて、より雰囲気を感じ取り没入していく一助になっていると感じた。
◆遊んだ感想・残念だった点
・ダンジョンが長い
ダンジョンの中ではそれほどストーリーがあるわけでもなく、またギミックもそこまで面白いわけでもない。しかしとにかく長い。正直ダンジョン攻略は苦痛だった。ゲーム上最も効率よく進めるには、中断せずに1日の中で全て終わらせなければならないから非常に辛い。 もう少し道中でストーリー展開があれば、続き見たさでモチベが上がるかなと思ったが、するとさらにプレイ時間が長くなるのでどうだろう…。
・ロイヤル版の追加要素
ペルソナ5は無印版と、後に販売された追加要素が収録されているロイヤル版が存在する。自分はロイヤル版を購入した。追加要素については色々あるが、最大の目玉は追加ストーリーである「3学期」。本来のペルソナ5は作品内時間で12月にストーリーが終わるのだが、ロイヤル版ではさらに12月以降のオリジナルストーリーが展開される。
しかし、ただ普通にプレイするだけでは「3学期」に突入することは出来ない。突入するための条件・エンド分岐の条件があり、初見でプレイした人ではまず辿り着くことは出来ないだろう。自分はプレイしている途中で3学期突入に条件があることを知り、急いでフラグを回収してなんとか突入することができた。危うく期限切れになってしまうところだった。
事前に調べたからなんとかなったものの、この追加要素の解放条件もう少しなんとかならなかったかな…。しかも苦労して突入した割にはストーリーはそんなに?面白くない。12月で終わったままの方がスッキリしたんじゃないかな。この追加ストーリーを読んだら、今までしてきたことなんだったん?って虚無感が襲ってきた。
ペルソナ5プレイ済みの人にも不評だった。特にクリア済みの人達はもう一度最初からやり直す羽目になるのでストレスは尋常じゃなかったと思う。ただでさえプレイ時間が長いうえに、ダンジョンもクソ長くてつまらないしね。
◆全体を通した雑感
良いか悪いかで言えば確実に良いゲーム。道中にあまり良い思い出はないけど、特にBGMと最終章(12月のこと)の展開が良かったので良い思い出として心に残ったゲーム。 キャラクターについて特に書かなかったけど、デザインも個性も特に個人的には刺さってなかった。そのかわり特に苦手なキャラクターもいない。坂本もわりと好きだった。 プレイ時間が100時間近くなる。使った時間に対する満足度のパフォーマンスはうーん考えたくない。周回プレイ?勘弁してほしい。
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