【ライザのアトリエ3】の感想

ゲーム
発売日2023年3月23日
対応ハードswitch、PS4、PS5、Steam
プレイ時間約40時間
プレイ動画これ
公式サイトここ
お気に入り度1からやっててよかった★★★★★

◆前置き 購入に至った経緯

特徴的な女の子のデザインにホイホイと釣られて1、2とプレイしてきた。正直、アトリエのゲーム性は自分には合って無いなとは思いつつもキャラクターに愛着が湧いてしまい、この人たちの冒険の様子を見ていきたいと言う思いからシリーズを継続していた。今作の3はそんな彼女らの最後の夏の冒険だという。買わない選択肢はなかった
たわわに実る。
購入したのはSwitch版、DL版限定のデジタルデラックスエディション。Switch版に拘った理由としては過去作連動の「過去作衣装」。過去作のセーブデータが保存されているハードで遊ぶと、そのセーブデータの作品で登場した仲間キャラクターの当時の衣装を手に入れることができる。パティの衣装がどうしても欲しかったのでSwitch版にせざるを得なかった。それがなければ画質優先でSteam版を検討していたかもしれない。TGSでPS5版のプレイ映像を見ながら体験版の待機列に並び、通されたブースがSwitch版だった時に感じた。Switchと他ハードの画質は明らかに違う。
デジタルデラックスエディションとは、便利なアイテムと特典衣装の付いた特装版。衣装の方はあまり興味がなかった。欲しかったのは「ジェム」と「鍵」のセット。買った時に詳細は分かっていなかったが、冒険に役に立つアイテムだという。調合をサボりがちな自分にとって、コレは役に立つに違いないと確信したので購入することにした。実際両方ともかなり役に立った。他のDLCは様子を見る。DLCセットの値段の5割以上を占めている衣装に全く興味がないからだ。追加レシピ、追加マップの詳細が分かり次第個別に買っていくことになると思う。1と2のソレは積んでしまっているけれど。

◆どんなゲーム?

「ライザのアトリエ」シリーズの第3作目。シリーズ完結作。ナンバリングされているのでもちろん登場人物などの設定は引き継がれており、1から通算して4年後の話になっている。ストーリー自体は3からまた新しい話が始まるが、主な冒険の舞台は1の冒険の舞台でもあったライザの故郷・クーケン島であり、登場する人物との関連性や過去に起こった出来事を踏まえた上で話が展開されていくこともあるので、1をやっていないと理解が難しい場面も少なくない。まずはじめに言いたいのは「過去シリーズを遊んでいないと絶対に損をする」ゲームだったということ。1と2を遊んでいるからこそ自分はこのゲームを楽しめたと感じている。
序盤から1で登場した、島の重要な装置に触れている
ゲームのシステムは広大なフィールドを探索して素材を集め、アトリエに帰ってさまざまなアイテムを調合する錬金術の要素。フィールド上に出現する敵モンスターとのバトルの要素の大きく分けて2つある。ゲーム全体の流れとしては流れとしては、フィールドを探索する→要求されるアイテムを錬金術で作る→話が進む→ボスとバトルと言った感じ。
このゲームを進めるにあたっては錬金術の要素が非常に重要になっており、ストーリーで必要なアイテムを調合するだけでなくバトルに使うアイテムや装備を作ることができる。バトルで得られる経験値よりも、装備やアイテムの効果がステータスに大きく影響してくるのでちゃんと作らないとバトルが難しくなる。また、より高位のアイテムを作るには錬金術自体のレベルを上げていかなくてはならないので頻繁に調合してレベルを上げていく必要がある。

◆遊んだ感想・良かった点

・キャラクターのグラフィック、成長

このゲームをプレイする1番のモチベーションになっているものは登場するかわいい女の子のキャラクターだ。これがなければまずアトリエに手を出すことはなかった。特に今作は全体的に3Dのモデルが凄く整っていると感じた。ライザ2をプレイした時はのっぺりとしたライザの顔がイマイチだった記憶があるが、今作は文句なしでかわいい。
3になってキャラクター自体も順当に成長していっている。例えばライザの太ももはムッチムチに太くなっている。ライザのアトリエといえばほとんどの人が連想するライザの太ももだ。
しかし、真のエロスは別に存在する。クラウディアだ。プロモーションではライザほど強調されていないが彼女が1番かわいい(超個人的見解)。
お前が一番かわいい
クラウディアはライザの親友であり、1から登場する。最初は幼なげな印象だった彼女だが、2から一気にエロくなり3でさらにエロくなった。また、内面的にも成長しており自分の家の商会を支えていく強い芯のある女性へと成長していった。この成長の過程を振り返るだけでご飯を食べることができる。
キャラクターの成長でいえば、他は特にタオの変わりようがとんでも無いが男なのでここでは深く語らずに終わる。

・バトルが面白い

RPGの醍醐味といえばバトル。ライザのバトルはターン制ではなく、キャラ毎に順番が回ってくるタイプ。自分の操作しているキャラクターの順番になったらコマンドを入力して通常攻撃・スキル・アイテムのいずれかを選んでいく。通常攻撃をするとスキルを使うためのポイントが増える。スキルを使うとアイテムを使うためのポイントが増える仕組みに(確か)なっている。他にも色々あるけど全部書こうとすると大変なので割愛。
通常攻撃やスキルは攻撃がヒットした瞬間にボタンを押すことで連続で繰り出すことができる。一応、タイミングよく押すことになっているけれど連打でも認識してくれるので、ストレスなく連続で繰り出せる爽快感がある。
パティも可愛い
連続攻撃を繰り返していくとゲージが溜まっていって、このレベルが上がると連続攻撃できる回数やスキルポイントの上限が増える。最大まで溜まったら必殺技を繰り出すことが出来るようになる。キャラ毎の派手な演出が見てて面白い。ライザ2から上記のようなシステムに(確か)なった。
パティかっこいい
ライザ3ではいたるところで「」が重要な効果を持つ。バトルでは使用することでさまざまなバフを付与してバトル演出も特別なものになる。
パティかわいい
上記以外にもたくさんシステムがあって正直全部管理して使いこなすのはなかなか骨が折れるが、あまり深く考えず適当にやってるだけでも楽しかった。使いこなせていないので途中から勝てなくなってしまってイージーモードにしたけれど…

・ストーリー

ボリュームがかなり膨大である。メインストーリーは非常に丁寧に作られているなという印象。章のように明確なまとまりはないが、新しい地方に行くたびに新出のキャラがパーティに加わり、メインに据えた話を見る。これを数キャラ分一通り繰り返したら全体の話が進展し、また各地に戻って各キャラメインの話がもう一通りあるような感じ。この流れで新出キャラの出会いから旅立ち、旅を通じて成長していく過程を丁寧に描いていてどのキャラに対しても愛着が湧くようにされている。
もちろん既出のキャラにも活躍の場所は用意されていて、時間が経って成長していると実感することができる。かなりキャラクターを大切にしていて素晴らしい。エンゲージくん見習ってほしい。
メインストーリー以外にも、全体の進行度によってフィールドの各地でイベントが発生するようになっている。1で訪れた場所で思い出に耽ったり、キャラクター同士の絡み合いが発生したりするなど一つ一つがとても面白い上にその数が多すぎる。シリーズ最後だから詰め込みたいもの全部詰め込んだって感じだろうか。面白すぎてちっともメインストーリーが進まない。

◆遊んだ感想・残念だった点

・本筋の進行が遅い

各地方で展開される話はパッと見では本筋の目的と関係しているようには見えない。しかもそれが結構長引くから今何してるんだっけ?ってなる事が多かったかなと思う。
色んなところに行ってはそんな感じの繰り返しなので、本来の目的を達成するまでの間に寄り道が多いな〜無駄に長引かせてるな〜と感じる。正直途中からメインストーリーの目的に対しての興味が失せてきて、登場するキャラの深掘りストーリーばかりを回収する事が楽しくなってきてしまった

・UI操作性

メニュー画面からマップが開けない、フィールドで使うアイテムを選択する画面に移動できない。これが地味にストレスだった。マップ開こう→間違えたメニュー開いた→閉じて開き直そう。怠い。いやいや、メニューから全部開けるようにしてほしい
そしてマップ。ランドマークがたくさんあってファストトラベルしやすいのは良いんだけれど、操作性にイライラする。
①地方を選択する画面
②地方の大まかな全体像が表示される画面
③地方の詳細なランドマークなどが表示される全体マップ
の三層があるのだけれど、③でカーソルを早く移動させるコマンドを②で行おうとすると、なぜか①地方選択と連動してページ送りのように別の地方へ移動させられる。文章で無理矢理説明するとこんな感じ。早く移動したいのにモタモタしてしまって非常にイラついた。

・錬金術システム

これは自分に合ってないだけなのかなと感じてる。というのも錬金術をコツコツやっていかないと、錬金術自体のレベルも上がらないし、装備を作ってアップデートしていかなければバトルがキツくなってくる。これをとても面倒くさく感じてしまっている
自分はストーリー進行で必要になる以外、この錬金術を半ば放置してしまっているせいで錬金術レベルが上がらず、装備のクオリティが低くなってボス戦でかなり苦戦をするハメになった。難易度を最低にしてもラスボスでなんどもリトライ…
これは飽くまでも自分の怠惰が原因であって、ゲームが悪いわけではない。このシステムが消えたらアトリエではなくなってしまう。ではなぜアトリエというゲームなのに肝心の錬金術を面倒くさがってしまうのか?
……それを考えてしまった時、自覚した。自分にアトリエは向いていない。キャラにつられてホイホイ買って、愛着がわいたからライザのアトリエは3部作通してプレイ出来たし、面白かったけれど、今後はアトリエシリーズに手を出すのは少し考えることにした。少なくともマリーのアトリエリメイクは買わない。

◆全体を通した雑感

錬金術を面倒臭がったり、バトルを連打でゴリ押ししたり…自分はこのライザのアトリエのゲーム性の部分を全く楽しめていないのではないだろうかと感想を書いていて疑問に思った。
ではなぜ面白く感じたか?ストーリーが面白かったからだ。
なぜストーリーが面白かったか?最初からキャラクターに愛着があったからだ。
キャラゲーとしての部分が非常に好みだったのであって、アトリエとしての本質のゲームはどうでもよかったのだ。そこに今まで気付けていなかった。
ライザのアトリエは大好きだけど、アトリエというゲームが自分には合っていないんだとようやく自覚することになった。このシリーズ以外でアトリエをすることは恐らくもう無いだろうと、この記事を書いてる今そう思った。

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