【グリム・ガーディアンズ デーモンパージ】の感想

ゲーム
発売日2023年2月23日
対応ハードアイキャッチに書いてあるわ
プレイ時間約10時間
プレイ動画これ
公式サイトここ
お気に入り度ガチゲーの皮を被ってるがパンツは履いてない★★★☆☆

◆前置き 購入した経緯など

インティクリエイツ」というゲーム会社をご存知だろうか。昔、ロックマンゼロ・ゼクスシリーズという2Dアクションの大作を制作したゲーム会社である。
発売はカプコンだが、製作はインティ・クリエイツ
ロックマンゼロシリーズはロックマンシリーズの中でも特にシリアスなストーリーと高難易度のアクションが人気で、自分もファンだった。現在はロックマンシリーズには関わっていないが、オリジナルIPの「ガンヴォルト」シリーズにその特徴は色濃く継承されている。外伝の白き鋼鉄のイクスを含め全てプレイ済みだ。どれもハッピーエンドで終わらない胸が苦しくなるエンドと鬼畜2Dアクションで、辛くて泣きそうだった。
そんな鬼畜2Dな印象が強いインティクリエイツだが、その印象を微塵も感じない異端なシリーズが存在する。「ぎゃる⭐︎がん」シリーズだ。ジャンルは3Dシューティングで、とあるきっかけでモテモテ体質になってしまった主人公が群がる女の子を昇天させていくゲームだ。設定がくだらなさすぎて、いわゆる「バカゲー」に分類されるゲームだと思う。自分はこのぎゃる⭐︎がんの女の子の3Dモデルと声が苦手で、かつシューティングが苦手ジャンルだったのであまり肌に合わなかった。そのくせSwitchで出ているシリーズを3作購入している。自分も相当バカ。
このダブルピースに出演してる二人が今回の操作キャラになっている
このように作ってるゲームをある程度追っているほどには、自分はインティクリエイツのゲームのファンだった。今回プレイした「グリム・ガーディアンズ」は、そんな「ぎゃる⭐︎がん」の世界観と設定を少し継承した全く新しい2Dアクションゲームである。インティクリエイツの2Dアクションなので、難易度が高いゲームになっているだろう。そんなぎゃる⭐︎がん×高難易度2Dアクションは非常に興味をそそられた。美少女×2Dアクションは大好物。発売してから即購入してプレイした。

◆どんなゲーム?

ある日突然、学校が悪魔城に変えられてしまった。そして通っている数多の美少女達は悪魔城の中で散り散りになってしまった。そんな学校を元に戻し、行方不明の生徒達を救うために悪魔ハンターの姉妹が立ち上がるーー簡単にまとめるとあらすじはこんな感じだと思う。
主人公として操作するのは「ぎゃる⭐︎がん だぶるぴーす」にも悪魔ハンターとして登場する姉妹。それぞれ戦闘スタイルが異なり、遠距離から銃撃する神園しのぶ、近接で斬撃を繰り出す神園真夜の2人を切り替えながら進めていく。
2Dアクションだがステージ形式ではなく、いわゆるメトロイドヴァニアのような探索型のゲームになっている。いろんな場所を探索する目的は生徒の救出。生徒は「ぎゃる⭐︎がん」で主人公に群がる女子生徒として出てきた生徒であり、それぞれに名前と設定が存在する。無駄に凝ってる。生徒を助けるメリットは待機場所が賑やかになる。

◆遊んだ感想・良かった点

 ・やりごたえのある難易度

前述した通り、このゲームは難易度が高かった。まともに攻略しようとすれば、2Dアクションに慣れていないと心が折れてもおかしくは無い。自分もある程度2Dやってるつもりだったがラスボスで無限に沼った。
何度も試行錯誤して攻略していく。これがプレイヤーの技量に左右されるアクションゲームの醍醐味。特にインティの作るゲームにおいては初見殺しが多く、ボスと戦う際は何度も死んで敵の攻撃パターンを学んでいかなければスムーズに攻略することはできない。このゲームも例に漏れずその特徴を継承していた。
死にました。
攻略が困難な人・もっとハードな難易度に挑みたい人に向けた難易度の調整機能もある。セーブデータを選択する際に切り替えることができる。自分は難しいとクリアできないし、易しいと負けた気がするので真ん中の難易度でプレイした。

・ダブル主人公を生かしたシステム

このゲームでは2人の主人公を操作する。悪魔ハンター姉妹の姉・神園しのぶと妹の神園真夜だ。任意のタイミングで操作キャラを切り替えることができる。
この2人の異なる点は体力ゲージの量と、使用する武器である。この使用する武器の違いがステージ攻略の上では特に重要。しのぶは遠距離から銃を連射する遠距離スタイル。真夜は折り紙で斬撃を放つ近接スタイル。イメージカラーの青と赤も相まって正にエックスとゼロのような性能の違いだ。自分の得意なスタイルやその場で有利なサブウェポンが使えるキャラに切り替えながら進めていく。
特に面白いと思ったのは「姉妹レスキュー」。これは仮にプレイの途中で体力がゼロになったとしても、生き残ったもう片方を操作して救出しに行けるというもの。救出するまでは片方しか操作できないが、成功すればデメリット無しで復活する。そして残機が減らない。これを繰り返せばゲームオーバーになることなくステージを攻略していくことができる。
姉妹2人の主人公を生かしたゲームシステム。無駄が無く新しいゲーム性を生み出していて、やっていて楽しかった。どこかのトレジャーズにも見習っていただきたい。

・とってもかわいいキャラクターたち

「ぎゃる☆がん」シリーズの魅力といえば欠かせないのが美少女キャラの豊富さ。このゲームも例に漏れず、かなり多くの美少女キャラが登場する。
自分は3Dのモデルが苦手だったと前述したが、それでも釣られてパケ買いしてしまうほどには2Dイラストの方は好きだった。今作は2Dアクションゲーでキャラクターは2Dでしか登場しない。つまり自分にとって最高の美少女ゲーとなった。
ゲーム画面ではドット、会話の吹き出しではイラストかつフルボイス。素晴らしい…この子達ってこんなに可愛かったんだ。彼女たちの魅力を、3Dモデルの苦手さだけでこのゲームを避けて見逃していた。グリムガーディアンをやって彼女たちの魅力に気づいた瞬間、「ぎゃる☆がん」と真剣に向き合わなかった後悔の念が押し寄せてきた。世界観も思ったよりも結構ぎゃる⭐︎がんに寄ってたし、ほんとやっとけばよかった…。

・隅々まで探索したくなる収集要素(若干のネタバレあり)

このゲームはステージ選択型ではなく、最初のスタート地点から全てが地続きで繋がっているメトロイドヴァニア(マップ探索型アクション)になっている。1つのエリアからいくつかのエリアに分岐し、いろいろ探索することになっている。
ゴールが決まっているゲームでそんなに分岐されても怠いだけ。探索するモチベーションを上げる要素として「収集要素」がある。プレイヤーはゲーム内のアイテムやコレクションを収集するために多くのマップを探索することになる。そして、何を収集するかがモチベーションに非常に左右する
メインで収集するものは、上述の「女の子」だ。悪魔城と化した学校の中で彷徨う女の子達を救出するという設定になってる。かわいそうに、孤独で震えている女の子を想像したら救出せざるをえない。隅々まで探索しなければならないだろう。救出した女の子は拠点の体育館に集結し、それぞれと会話することができるようになる。
そして今作はなんとマルチエンディングなようで、それにどうやらこの収集要素が大きく関わっているっぽい(多分)。女の子を全て救出するところまでは成し遂げたが(成し遂げられてませんでした)一度ボスを倒すと、次はなんと全員のパンツが消失していることが明らかになる。それぞれが自分のパンツだけが無くなったと思っていたらしく、判明するまでになかなか時間を要したようだ。このおぱんつを全て回収したり、さらに別の収集アイテムを全て揃えることが別エンドの解放条件に繋がっているっぽい(多分)。
このように、これはなんとしても集めなければならん!というコレクター壁(性癖)を刺激する収集要素がある。なかなかに魅力的であった。個人的には履いてない方が捗るので、おぱんつ収集はあまり捗っていない(矛盾)。

◆遊んだ感想・残念だった点

・マップが不便

このゲームの魅力の一つに探索要素を挙げたが、「マップ」がないのでなかなかしんどい。厳密にはあるが、特定の場所でしか見ることができないので、どのエリアとどのエリアが繋がってるのかが把握しづらく、探索漏れのエリアを探すのにかなり苦労する。そもそも、悪魔城に変わったとはいえ、元々は学校なのだからある程度の繋がりは把握しているものなのではないだろうか?内部の構造も変わるものなのだろうか。
メトロイドヴァニア系のゲームは今までに多くやってきたとはいえないが、どのゲームもマップくらいあるよね?マップに甘えるなんて真のメトロイドヴァニアではないなんてことあるんかな?。とにかく、マップがないせいでおパンツの回収が捗らない。マップがないせいだ。決してノーパンが好きなわけではない。

◆全体を通した雑感

マップがあれば最高のゲームだった。マップさえあれば…。初見で色々探索するのは楽しかったけど、後から未探索エリアを探すのが正直苦痛だった。ある程度の収集を無視してストーリー1周を目的にやる分には楽しいし、手応えのある2Dアクションゲーム。さすがインティクリエイツだ。
そして「ぎゃる⭐︎がん」を投げてしまってごめんなさい。これを機に少しずつ「ぎゃる⭐︎がん」と正面から向き合っていきたいと思います。登場する女の子の魅力が、設定の奥深さがとても伝わってきました。

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