発売日 | 2022年12月9日 |
対応ハード | switch |
プレイ時間 | 約20時間 |
プレイ動画 | これ |
公式サイト | ここ |
お気に入り度 | 期待しすぎた★★☆☆☆ |
◆前置き・購入した動機など
ドラゴンクエストはほとんどやったことがない。やったことがあるのは友達に借りたスライムもりもり、友達の家でやった剣を振り回すヤツ、オカマ加入の所まで進めて以降積んでしまった11Sくらいだ。
では何故購入したのか?単にオープンワールド風のゲームがしたかったからだ。最近はソニックフロンティア、ポケモンSVなどオープンワールドの良ゲーに恵まれていて、オープンワールドのゲームをもっと色々やってみたいと思っていた。そんな中でふと目にしたドラクエトレジャーズは、ファンの多いドラクエシリーズでのオープンワールド風ゲームだという。ドラクエシリーズはほぼ未経験だったが、このシリーズでハズレを引くことはないんじゃないかと信じて購入を決めた。
オープンワールドのゲームとして期待をして購入したが、強調したいので先に言っておくと期待は裏切られた。
◆どういうゲーム?
・探索、宝探し
広大なフィールドを探索して、お宝を探す。
コンパスでお宝のある方角まで進み、モンスタービジョンで具体的に埋まっている場所を探り当て、宝を掘り出して拠点へ持ち帰る。これが基本的な流れ。
お宝を持ち帰ると価値を査定する。この査定金額の合計が経験値的役割を担っていて、一定の値に達するごとに盗賊団のレベルが上がる。団レベルが上がることでストーリーが進む。
・モンスターとバトル
フィールド上にはキャラクターの他に敵モンスターが出現。エンカウントするとバトルが始まる。バトルはターン制のコマンドではなく、アクション。主人公は短剣を振り回したり、パチンコを撃ったりして戦う。
戦ったモンスターは一定の確率で″スカウト待ち″の状態になり、拠点でスカウトすると仲間になる。仲間になったモンスターは3匹まで連れて歩くことができ、一緒に戦ってくれる。
仲間モンスターは探索でも役割を発揮する。固有の探索アクションがあり、モンスターの種類によってハイジャンプや滑空などの便利アクションを使用することができる。
また、探索で拾ったお宝はモンスターが運ぶことになる。モンスターの種類によって一度に持ち運べる個数が異なり、バトルで瀕死になるなどで落とすこともある。
◆遊んだ感想・良かった点
・豊富な種類のモンスター
いろんなキャラクターを育てて旅をする、というゲームが自分は好きだったので、ドラクエのたくさんのモンスターを連れ歩いて遊べるのは純粋に楽しかった。仲間にしたモンスターには愛着が湧く。
仲間にしたモンスターはパーティに加えていなくても、拠点の至る所で元気にしている様子が見える。こういう点も好きな人には結構刺さる要素だと思う。
・モンスター派遣
仲間にしたモンスターはパーティで連れ歩く以外に、各エリアに派遣して勝手に探索させることができる。派遣したモンスターは数十分で拠点へ帰還し、素材を持ち帰ってきてくれる。たまにお宝も持ち帰る。
このゲーム、モンスターを沢山仲間にできる割には連れ歩けるモンスターの数が少ない。この派遣システムのおかげで控えモンスターも腐らせなくて済む。
モンスターを仲間にする際や、パチンコの球や料理を作ったりするなど探索で手に入る″素材″を要求される場面が多い。クエストのクリア条件に関わることもあるので素材収集は欠かせない。
・声優が無駄に豪華
登場するキャラクターに声が当てられているのだが、担当声優が無駄に豪華である。
特にマヤ役の「水瀬いのり」ボイスが可愛くて一生操作していたくなる。
公式サイトに担当声優の一覧とコメントが載っている。
人物以外にも、モンスターに声が当てられている。ストーリーで登場するモンスターはもちろん、仲間として同行するモンスターにも声が当てられており、個体毎に異なる。他の方のキングスライムは若本ボイスの渋いおっさんだったが、自分のキングスライムは女性のボイスでオカマのようだった。
◆遊んだ感想・残念だった点
・薄っぺらいストーリー
最初はムービーが多く差し込まれ、カミュマヤがどういう経緯で冒険することになったのか、しっかりと話の流れがあってワクワクしたのだが、冒険が始まってから宝を集めるまでのストーリーがほぼない。
7つの竜石を集めるストーリー。
色々あって7つのお宝を集めることになりました。
基本的な流れは
一般トレジャー回収→団ランクアップ→ストーリー挿入→竜石のヒント解放→竜石回収
と言った感じ。
団ランクがアップする時にストーリーが挿入されるが、どうでも良い雑談を挟んだ後に「地下に新しい空間が見つかりました!」で終わり。
竜石回収するときに一悶着あったりするかな?とも思ったがかなりあっさり。最初なんか雪山で遭難して適当にぶらついてたら拾った。拾っても特に何もない。
サブクエで何か面白いストーリーが!?と思っていろいろやってみたが面倒くさいお使いを頼まれて、割とどうでも良い話聞いて終わりだった。
遺跡のボス(?)と遭遇した時は特殊なムービーが流れて、最初こそはワクワクしたものだがボスのバリュエーション、ムービー、使い回しである。そして特に何か展開があるわけでも無い。
・探索が面白く無い
基本操作は移動と前転(回避)。この操作性はまるで、バク宙が出来ない時のオカリナのリンクのような感じである。64のゲームの劣化!?
ハイラル平原の移動ですら正直面倒臭かったのに、このアクション性でオープンワールドを探索するのはなかなか辛かった。
探索ではモンスターと協力して、ハイジャンプ、ライド、滑空など探索に便利なアクションを行うことができる。行えるアクションは手持ちのモンスターの種類によって変わる。スライムならハイジャンプ、ライドならパンサーといっとようにモンスターごとにアクションが決まっており、探索アクションをするにはそれらのモンスターを連れていかなければならないのだが、連れて行ける3匹のモンスターでは全種のアクションが使えない。
アクションを使わないと探索できない場所などがあるので、手持ちのモンスターを入れ替えてまた来るなどといったことをしなければならない。
さらに、探索アクションには使用した際の制限時間とクールタイムがある。
これいる?特にライドは頻繁に使いたい。ストレスにしかならない。
上記の2点より探索すること自体が非常にストレス。かといってブレワイほど魅力のある大地が広がってるわけでも無いので、いろんな場所を積極的に探索しようという気にはなれなかった。
・宝探しがしんどい作業
探索では宝を探索して持ち帰ることが目的。ある程度宝に近い場所に辿り着くと、宝の在処をモンスターがビジョンで教えてくれる。このビジョンをヒントに宝を探すのは面白かった。
宝を見つけたら掘り出す必要があるのだが、掘り出すのに時間がかかる。遅い。演出が長くて飽きる。
手に入れた宝はモンスターが持ち運ぶ。宝が結構頻繁に見つかるのに対して、モンスター1匹あたりが運べる宝は2、3個ほどとなかなか渋い。すぐいっぱいになって持ち帰ることになる。これにより拠点と宝島の行き来を頻繁に行うことになる。
ファストトラベルが無いため、拠点に帰るには「駅」へ自力で戻る必要がある。宝探しをし終わってさあ戻ろう!となると、利用できる駅からかなり遠くまで来てしまったなんてことがよくある。
上述したように探索が苦痛なので戻るだけでも結構しんどい。一応、「キメラのつばさ」という拠点へ一瞬で戻れるアイテムがあるが、消費アイテムなのでそんな頻繁には使えない。
近くに利用できる駅がなければ、基本徒歩なので帰るのに結構時間がかかる。その間に「敵の盗賊団」に襲われることがある。モンスターは襲われたり瀕死になったりすると宝を落とすことがあるので、この襲撃はかなりイライラする。モンスターの「ロマン技」を使えば一掃できるので、ただイライラするだけ。早く戻りたい。
効率よく宝を集めるためには、拠点へ戻れる「駅」を利用できる状態にする必要がある。最初に使う駅以外は素材を集めて利用できる状態にしなければならない。つまり「おつかい」を強いられる。
ストーリーの進行度によって入手個数が限られるアイテムや、仲間モンスターを要求されることがあるので面倒臭い。
以上のように、宝探し周りの要素がしんどい。
ストーリーを進めるためには宝回収による団ランクアップが必要なので、苦痛な作業と化した。
◆全体を通した雑感
本当にただのファンゲームだったような感じがする。手に入るお宝は過去作のネタ満載だったり、BGMも過去作のアレンジがあったりしたようなので、ドラクエシリーズのファンはそういう要素で楽しめるのかな?自分はドラクエファンではなかったので、肝心な宝探しが楽しめなかったのはこの点も影響しているかもしれない。
1番最初にも書いたけど、オープンワールドのゲームとしては期待を裏切られた。探索、ストーリーが面白く無い。
特筆したらキリがなかったので書かなかったけど、バトルも特に面白くは無いしクエストはお使いまみれ。
操作キャラのマヤが可愛かったので、その可愛さを原動力にして無理矢理体を動かしていた。
なんとかスタッフロールまで辿り着いて、今度はレジェンド級のお宝を何個か集めろだなんて言われているけど多分もうやりません。
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