発売日 | 2022年11月18日 |
対応ハード | switch |
プレイ時間 | 100時間以上(バイオレットのみ) |
プレイ動画 | これ |
公式サイト | ここ |
お気に入り度 | ポケモン史上最高★★★★★ |
◆前置き 購入の動機
ポケモンは人生で初めて触ったゲームであり、今までずっとやってきているので本編シリーズなら問答無用で購入する。
今回はスカーレット、バイオレットと従来通り2バージョンの発売。ポケモンはこのように1タイトルにつき2つのバージョンがあり、それぞれ出現するポケモンが異なる。どのポケモンが欲しいか事前情報をチェックして買うバージョンを決める必要がある。
どちらを買うか?決まっている、両方だ。1人で通信する用の2台目Switch(有機ELスプラトゥーン3エディション)も購入。剣盾の時も実は2台目のSwitch liteを購入していたのだが、電源が付かなくなっていた。
◆どういうゲーム?
・完全新作のポケモン
ポケモンの完全新作!
これだけでなんとなくどんなゲームかはわかるだろう、メジャーシリーズタイトルである。
シリーズ初のオープンワールド。
・ストーリー
今回の主人公はどうやら学生。学校の課外授業で″宝探し″をすることに。こうして主人公の冒険が始まる。
物語には3つの軸がある。
1つは、従来通りのジムリーダーをしばいてチャンピオンを目指す″チャンピオンロード″
伝説のポケモンにまつわるスパイスを巡り、サンドイッチを食べ歩いていく″レジェンドルート″
シリーズお馴染みの悪の組織?にカチコんでいく″スターダストストリート″
オープンワールド上にこれらのイベントが進む箇所が点在しており、自分の好きな順番で各地を巡り、ストーリーを進めていくことができる。
◆遊んだ感想・良かった点
・新たなポケモンとの出会い
シリーズ何作もやっているけれど、毎回どんな新しいポケモンがいるんだろうとワクワクする。この感覚はほかのどのゲームでも得られない(諸説ある)。
ここにはどんなポケモンがいるんだろう?珍しいポケモンがいそうだ。そんな気持ちから隅々まで探索しようという気になる。
・通信プレイ″ユニオンサークル″が楽しい
ユニオンサークルとは、友達と一緒に冒険することができる通信プレイ。
同じフィールドに自分と相手のキャラが同時に存在し、動いたり、ポケモンを出したりなどがそのまま反映される。一緒に写真を撮れたりなど様々なコミュニケーションを取ることもできる。
もちろん通信プレイなので、ひとつのソフトだけでは出来ない。
そんなん言ったって友達がいないよという方も安心してください。
私も友達が居ませんが、それでもユニオンサークルは遊べる。このためにSwitchをもう一台用意した。
自分でSwitchを2台操作し、2人の主人公で物語を進めていくセルフダブル主人公システム。冒険の行く先々で様々な写真を撮ったりして遊び、脳内百合設定も膨らませてとってもキモい遊び方をしていた。
なんならこれが1番楽しかったし、プレイ時間はこれのせいで膨らんでいったと言っても過言ではない。
表情豊かな主人公ちゃんはとても可愛い。これら主人公はキャラクリエイトで自分の好きなようにデザインできる。
同時に進めるので、後からサブロムとして周回しなくてもよくなる。この主人公2人にとてつもない愛着が湧いている。サブロムなど存在せず、両方ともがメインロムのようなそんな暖かい気持ちになる(?)。
また、ユニオンサークルを遊んでいると面白いバグに遭遇することもある。
こういうプレイに支障のない″遊べるバグ″は良いよね。
・オープンワールド
巷ではいろいろ言われているが、細かいところに目を瞑れば特に気にはならなかった。
個人的には広い大地を好きなポケモンと一緒に歩いて行けるだけで非常に嬉しい。
冒険の序盤から移動速度を早くすることができる乗り物(伝説のポケモン)が与えられる。また、その機能はレジェンドルートを進めるとどんどん拡張されていき、探索がより楽しくなる。
デフォルトで″そらをとぶ″(所謂ファストトラベル)が使用でき、移動先のポケモンセンターなどが至る所に点在しているのでいろんな場所を行き来しやすい。
ただ、ポケモンがたくさん出現したりするなどで起こる処理落ちだけは許容できなかった。
・育成が楽になった
ポケモンにはステータスを決める所謂″3値″と呼ばれるものがある。ストーリーを進めていく上では気にしなくても良いが、オンラインなど対人戦でポケモンバトルをする人はこだわらざるを得ない。
今回はその3値のうち、所謂″個体値″ (正式名称:生まれつきのつよさ)の厳選が実質不要になり、育成にかかる手間と時間が大幅に減った。
そもそも個体値とは何か?簡単に言うと、ポケモンのこうげきやすばやさなどのそれぞれのステータスには、そのポケモンが存在した瞬間に0〜31の見えない内部ステータスがランダムで割り振られる。この数字が″個体値″と呼ばれ、実際の目に見えるステータスにも影響を与える。
今までポケモン廃人は、この個体値が最高の値である″V″(36進数で31を指す)となるポケモンを誕生させるために地獄の卵割り、孵化厳選をしてきたのである。
この個体値が、こうげきや素早さなど計6つのステータスにそれぞれ別々に割り振られるため、より多くの個体値をVにすることがとても困難で時間のかかるものだった。
しかし今作からは、この個体値を無理矢理Vへ引き上げるアイテムが普通のショップで購入でき、かつレベル50にすることですぐに使えるようになった。つまり金さえあれば孵化厳選をしなくてよくなった。他にも努力値、性格補正、もちものアイテムなど対戦育成にまつわる全ての面倒臭い要素(詳細は割愛)も金で解決できる。
使いたいポケモンを適当に捕まえて、
金で個体値矯正
金で努力値ドーピング極限
持ち物と技整える
これだけでガチ対戦でもそれなりに使えるポケモンを用意できる(それなり、というのは特性やテラスタイプは無視しているから)。
しかし、それによって別の問題も生じる。金が必要だ。産むのにも金、育てるのにも金が必要である。まるで現代社会のようだ。ポケモンでも金の問題からは逃れられない。
だがこちらは自動化して金を稼ぐ手段がある。
詳しい方法はここでは割愛するが、実践するには所謂″連射コン″が必要だ。怪しいアイテムのように聞こえるかもしれないが、任天堂公式ライセンスのホリコンに搭載されている機能なので全く問題はない。ほっとけば勝手に金は貯まる。寝ながら放置も可能。
育成の面倒くさいところはだいたい金で解決することができ、その金もわりと簡単に貯まる。
ポケモンの対戦といえば育成に時間がかかって敷居が高いような難しく考えている人が多いと思うが、参戦しやすくなっていると思うし、元からやってる自分も非常に助かっている。
・ストーリーのボリュームが過去1
今までのポケモンは、ストーリーを一周するだけなら1日あれば十分だった。しかしながら、今作はたとえ寄り道をしなかったとしても普通のプレイでは1日で制覇するにはとても不可能な量だったと思う。普通のRPGとして十分に楽しめた。
そもそも、まずストーリーの軸が3つある。それだけで相当なボリュームである。また、適当に3本用意しました、といったものでは無い。それぞれのルートがしっかりと多くのキャラクターを引き立て、話に引き込まれるような作りになっている。事前情報やファーストインプレッションでなんだこいつ?と思っていたようなキャラクターでも、ストーリーをクリアすれば最終的には好きになっていた。
3つのルートをクリアした暁には、それぞれのルートでメインに据えられたキャラクターが集結してラスボスへ挑むというスクエニRPGのような展開も待っている。胸熱だった。
◆遊んだ感想・残念だった点
・思っていたほど自由ではなかった
今作の宣伝されていた点として、好きなルートを好きな順番で遊べると言うものがあった。
確かに自由な順番でルートのイベントポイントを訪れることができるが、出現するポケモンのレベルが固定で設定されているため、どうしてもレベルの低い順で攻略していかざるを得ない。
そのため、いうほど自由か?というのが正直な感想である。バッジの取得数などに応じて敵の強さが変わっていくようなシステムを期待していた。
とはいえ、相手の高いレベルに一度は挫折し、攻略を目指してレベリング、というのもポケモンの醍醐味の一つ。そことのバランスが難しいなとは思うので、自由という点が誇張されて期待しすぎたな、と納得することにした。
・ストレスフル⭐︎テラレイドバトル
テラレイドバトルとは?4人で1匹のポケモンをリンチするという通信プレイの一つ。
個体値の話で少し触れたが、育成で特性やテラスタイプも拘るならこのテラレイドバトルは避けては通れない。クソ。
このテラレイドバトルが面白くない、どころかもはやストレスでしかない。
このテラレイドバトルでは、通信プレイによる仕様、ターン制、時間制限
この3つが噛み合ってストレスを加速させていく。
(これは自分がSwitch2台でやった時の経験からの推測)
①通信プレイなので、通信相手の状況とこちらの状況を同期させる処理がある。体力や状態異常、ステータスの下降上昇や天気など同期しなければいけない要素は数多くある。この処理が原因で同期待ちの時間が発生する。
②ターン制でテキストやエフェクトなどを見ていくので一つ一つの行動にわりと時間がかかる。そして同期処理も比例してわりと時間がかかるようになる。
③時間制限があるので待たされている方はその間イライラする。更に同期処理が終わった途端時間制限のゲージ等が変動していることもある(一気に減少することが多い)。
これによって実際にプレイしていると
時間内に敵を倒したいから、なるべく多く早く敵を殴りたいのに謎のウェイトタイムが発生して動けない。
動けないのに、その間に時間はどんどん減っていく。やっと動けると思ったらなんか制限時間が更に減ってる。
あ、終わった。失敗?今までの時間全部パーや。
こんな感じ。アホくさ
時間制限があるのに、理不尽に操作できなくなる時間を作るって何を考えているの?
易しい難しい以前に欠陥だろ…
さらに今作のウリの一つであるテラスタル。テラレイドを攻略する際にテラスタルをする場合がある(バリアを破壊しろだのなんだので強いられる)が、テラスタル化や技の演出が長い。操作できない時間が更に増える。
技の威力は上がるけど実感しづらいし、どちらかと言うと演出によって時間がかかっている感覚の方が強い。
ほんまにこれ考えた人楽しいと思ったんかな。全く理解できない。
・レジェンズアルセウスや過去作にあった機能が無いか劣化している
写真屋
フィールドでの色違い演出
アニメーションカット
かちぬき設定
服着せ替え
ロックオンの精度
ボックス機能
他にもまだあるかもしれない。今まであった・便利だったものは残しておいて欲しかった。
◆全体を通した雑感
純粋なRPGとして十分に楽しむことができた。
ポケモンなんて子供向けで大したことないだろうと思われるかもしれない。正直剣盾はそんな感じで薄っぺらかったが、今作はとんでもないと感じた。
また、やり込み要素である対戦も作品ごとにやりやすくなっていっている。
過去作からやっていると細かい要素に色々突っ込みたくはなるが、それを差し引いてもとても面白い(テラレイド除く)ゲームだった。
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